北海道稚内市にある稚内北星大学は、来年度から豊富温泉で湯治をしながら同大学に通うアトピー患者の新入生・編入生を対象とした授業料減免制度が導入されるようです。

稚内か豊富に転入するアトピー患者の学生さんが対象

この制度の対象になるのは、稚内か豊富に転入するアトピー患者の学生さんで、入学・編入手続きの際に医師の診断書が必要になります。

大学の授業料は年額70万円かかるようで、稚内に住む場合は半額となり、豊富への転入者は20万円の減額となるようです。

減免分は湯治の交通費や通学費に充ててもらうのが目的で、アトピーの症状がひどく、進学を諦めるか悩んでいた方などにとっては是非とも活用してほしい素晴らしい制度ですね。

人生の大事な時期を過ごすわけですから、簡単には決断できないかもしれませんが、このような選択肢があるというのはとても心強いですよね。

若い方が人生の早々にアトピーというハンディを抱えたが為に、人生が大きく左右されてしまうというのは本当につらいことだと思います。

この稚内北星大学の制度は、アトピーに悩む多くの若者にとって新たな道標となる可能性があるのではないでしょうか。

また、社会人向けの「夜間主クラス」及び長期履修制度を利用することにより、仕事や生活のパターンに応じて夜間の授業を中心に履修することも可能のようです。

このような稚内北星学園大学の取り組みは本当に素晴らしいですね。

豊富温泉とは

豊富温泉は大正14年に石油の試掘を行ったところお湯が噴出したことから開湯した温泉です。

その当時から地元の方たちの間では、火傷は病院にかかるより綺麗に治ると言われていたほど、昔から皮膚疾患には高い効能があることで知られていました。

近年は様々なメディアで取り上げられたりインターネットの普及もあり、豊富温泉は一気に注目されるようになりました。

他の温泉と豊富温泉は何が違うのか?

このブログでも豊富温泉については度々取り上げておりますが、アトピーの効能で有名な他の温泉とは違う豊富温泉の特徴を2つご紹介します。

特徴その① 源泉に含まれる多くの原油(石油由来のタール)

豊富温泉の源泉には多くの原油(石油由来のタール)が含まれています。

タールには、アトピー性皮膚炎のつらい炎症、かゆみを鎮める強力な抗炎症作用があることで知られ外用薬にも使用されます。

タールには皮膚のバリア機能に必要なたんぱく質の一種「フィラグリン」の増加を促す作用があります。

世界的に見ても豊富温泉は、タールが原油に多く含まれている非常に珍しいな泉質です。

豊富温泉がある豊富町には『ふれあいセンター』という町営の日帰り入浴施設があり、源泉をそのまま引いた湯治客用の浴場と、ろ過加水を行った一般客用の浴場が幅広く利用されています。

一般客用の浴場でも、入浴しながら体に触ると油分で肌がツルツルするのがすぐに分かります。

特徴その② お湯はマイルドにもかかわらず殺菌作用が強い。

豊富温泉の泉質はモール泉(温泉法に基づく分類では塩化物泉)に分類されます。

植物由来の有機物が含まれているモール泉は、肌に優しい泉質として知られています。

そのため豊富温泉のお湯は肌に優しいにもかかわらず殺菌作用が強いといわれます。

一般的に殺菌作用が強い温泉は肌への刺激も強いことで知られ、肌の状態によっては刺激が強くて温泉に浸かる事さえできない場合があります。

しかし豊富温泉は殺菌作用が強いにもかかわらず肌への刺激が優しいため、長く入浴していられるので温泉の効能も十分に得られると考えられます。

道立衛生研究所の研究によってアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬に対する効果を認める報告がなされるなど、症状に一定の効果を認め、療養手段の一つとして豊富温泉を進める医師が増えています。

優れた効能を活かして

日本最北の温泉郷にもかかわらず、湯治に来る方が後を絶たない豊富温泉。

現在豊富町は、厚生労働省の定める『温泉利用型健康増進施設』として認定される事を目指しています。平成29年7月4日、北海道で初めて厚生労働省の定める『温泉利用型健康増進施設』に認定されました。2017/7/27追記

このような豊富町の取り組みや来年度からはじまる稚内北星大学の減免制度のように、豊富温泉の優れた効能を活かした取り組みが広がって、アトピーなどの肌疾患に悩む方たちの心と体の負担が軽減されることを祈っております。

近くにアトピーで悩んでいる友人などがいたら、今回の稚内北星大学の減免制度をぜひ教えてあげて下さいね!

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