優れた肌への効能で『奇跡のオイル』、『万能の保湿液』などといわれるホホバオイル。
人間の皮脂に近い成分が特徴で、あらゆる肌質に合う最も理想的な保湿成分として知られ、アトピーなどの肌トラブルの改善や保湿、美容目的など、ホホバオイルの効能は多岐にわたり幅広い目的で利用されています。
肌へのデメリットがほとんどなく、一本あればとても重宝するであろうホホバオイルの効能や厳選のホホバオイル製品、ホホバオイルが配合されたおすすめの保湿クリームなど、ホホバオイルの魅力にせまってみましょう。
目次
アトピー肌でも安心 人工心臓の潤滑油としても使用されるホホバオイル
ホホバオイルはアメリカ南西部やメキシコ北部に見られるホホバ(jojoba)という多年草の植物から抽出されたオイル(ホホバ種子油)です。
ホホバオイルは腐敗しにくく酸化しにくいという特徴があり、半永久的に腐らないといわれるほど安定性が高いことでも知られており、実験の結果では70℃以上の高温で4日間熱し続けても品質に変化がなかったといわれるほどです。
そのような優れた特徴を持つホホバオイルは、地球上で唯一人工心臓の潤滑油として使用されるほど信頼性が高く、遥か昔から先住民族の間では『奇跡のオイル』と呼ばれ様々な目的で使用されていました。
人工心臓の潤滑油として使用されることからも分かるように、人体の拒絶反応を起こしにくく、ホホバオイルはアトピーなどの敏感乾燥肌やアレルギー体質の方でも安心して使用できる低刺激で安全性の高い植物性のオイルなのです。
ホホバオイルは自然界で最も人の皮脂に近いオイル
ホホバオイルにはビタミンAやビタミンEなどの様々な成分が含まれていますが、ほとんど(約90%)がワックスエステルという人の皮脂に含まれている天然油脂成分でできています。
ワックスエステルは魚類に多く含まれている成分として知られていますが、これだけ多くのワックスエステルを含む植物はホホバ以外にはありません。
年間降水量が20mlというアメリカ南西部からメキシコ北部にかけて広がる、砂漠の過酷な環境下でも生き抜く一番の要因がこのワックスエステルの効果だといわれています。
通常、人の皮脂には20%~30%のワックスエステルが含まれており、外界からの異物の進入を防ぐバリア機能と体内から水分や電解質の損失を防ぐ保湿機能の役割を果たしています。
ホホバは人間が持つワックスエステルを自然界で唯一含む植物で、ホホバオイルは『自然界で最も人の皮脂に近いオイル』と呼ばれています。
ホホバオイルに含まれる主な成分
成分の大半を占める約90%がワックスエステルですが、他にもホホバオイルにはこれだけ多くの成分が含まれています。
- ホホバオイルの主な成分
-
- ワックスエステル
- ビタミンE
- ビタミンA
- カロチノイド
- ステアリン酸
- アラキン酸
- パラミチン酸
- オレイン酸
- リノレン酸
- エイコセン酸
- ベヘン酸
- エルカ酸
様々な肌トラブルの改善にも効果的なホホバオイルの効能
ホホバオイルは人の肌との相性が良いのでスキンケアにとても適しており、皮膚へすばやく浸透して肌に馴染みやすいという特徴があります。
また、ホホバオイルは分子が安定しているといわれ、天然の保湿剤となって治癒特性に優れているともいわれています。そのため様々な肌トラブルの改善にも効果的です。
敏感肌の肌荒れやアトピー性皮膚炎の改善にも効果的
ホホバオイルは大人ニキビなどの乾燥性のニキビに有効で、敏感肌・乾燥肌の肌荒れや痒みに効果的です。
また、アトピー性皮膚炎の改善にも効果があることが分かっており、ホホバオイルはアトピー性皮膚炎の原因の一つといわれる黄色ブドウ球菌を死滅させて、黄色ブドウ球菌が引き起こす炎症を鎮める働きがあります。
人の皮脂にとても近い性質のホホバオイルは低刺激で肌に優しいためアレルギー反応が起こりにくく、アトピーなどの敏感肌のスキンケアに最適です。
※ホホバオイルはとても安全性が高い成分ですが、植物性オイルそのものにアレルギーがある場合などは、希に体質に合わないこともあるようです。
ホホバオイルの研究データ
優れた特徴を持つホホバオイルの効能は多くの研究機関に注目されており、アメリカのミシガン大学や南アフリカのポートエリザベス大学、イスラエルのベン・グリオン大学などでとても興味深い研究結果が報告されています。
ミシガン大学で行ったホホバオイルの研究結果
ミシガン大学ではホホバオイルの低アレルゲン反応テストを行ったところ、皮膚に悪影響を及ぼすカンジダ菌や黄色ブドウ球菌、シュードモナス菌を含む、一般的なバクテリアと皮膚の真菌の5種類が、ホホバオイルを塗布後に消えていたと報告されております。
ポートエリザベス大学で行ったホホバオイルの研究結果
ポート・エリザベス大学ではホホバオイルの抗バクテリアに関する研究が行われ、ブドウ球菌やシュードモナス菌を約1時間で破壊したという結果を発表しています。
ベン・グリオン大学で行ったホホバオイルの研究結果
ベン・グリオン大学では、ホホバオイルが乾鮮の症状にも効果があったという研究結果が報告されました。
アトピー肌に最適なホホバオイル選びのポイント
肌の保湿だけではなく、ニキビや肌荒れ、アトピーの改善、毛穴のクレンジング、髪や頭皮の乾燥防止など、様々な効果で高い評価をされているホホバオイルを使用したスキンケア商品は数多くあります。
各メーカーでそれぞれ製法などは異なりますが、ホホバオイル製品は基本的に「未精製」のものと「精製」されたものに分けられます。
この2種類それぞれの特徴を見てみましょう。
精製されたホホバオイル
未精製のホホバオイルから不純物を取り除いたもので、脱臭・脱色されているものも多く無色透明で無臭なのが特徴です。
ホホバの実からホホバオイルを抽出する方法には「水蒸気蒸留法」「溶剤抽出法」「低温圧搾法」といったものがありますが、高温処理が必要な「水蒸気蒸留法」と「溶剤抽出法」は熱に弱いビタミンやミネラルなどの成分が失われてしまいます。
一般的に精製されたホホバオイルとは、この高温処理されたものを指します。不純物を取り除いた精製品というと高品質で高価なイメージがありますが、ホホバオイルの場合は低価格帯のものに多く見られます。
未精製のホホバオイル
「ゴールデンホホバオイル」とも呼ばれるように黄金色をしているのが特徴で、ホホバ特有の香りが残っています。化学処理をされずに「低温圧搾法」でオイルを抽出するので、熱に弱いビタミンやミネラルなどの栄養素をそのまま残すことができます。
「水蒸気蒸留法」や「溶剤抽出法」のような加熱処理で抽出する方法に比べると生産効率が悪いのですが、コールドプレスといわれる非加熱の「低温圧搾法」で抽出されたオイルは、ホホバに含まれる栄養成分が豊富なオイルが取れるというメリットがあります。
ホホバ本来の効果を得るには未精製のホホバオイル製品が良いといえそうですが、「低温圧搾法」は大量生産には向かないので価格は高めものが多いです。
アトピー肌にはどちらのホホバオイルが向いているのか
一般的に高品質なホホバオイルに分類されるのは未精製のものです。そのため敏感肌には少々値段が高くても未精製のホホバオイルを選択すればいいかというとそうとは限りません。
アトピー肌にとっては、未精製のホホバオイルに含まれる不純物が原因となってアトピーが悪化してしまう恐れがあるからです。
人それぞれ肌の質やアレルギー反応も異なります。高品質なホホバオイルが必ずしも良いというわけではなく、精製されたホホバオイルの方が肌に合うという人も当然いるでしょう。
アトピーなどの敏感肌の方がはじめてホホバオイルを選ぶ時は大容量の物ではなく、少量のもので試してみて自分の肌に合うものを選ぶようにするといいと思います。
精製品 | 未精製品 | |
---|---|---|
色 | 無色 | 黄金色 |
香り | 無臭 | ホホバ特有の香り |
価格 | 安価 | 効果 |
アトピー肌におすすめのホホバオイル製品
数あるホホバオイルの中から厳選して、MAIDE IN JAPANの高品質なホホバオイルをご紹介します。
ナチュラルオーケストラ(NATURAL ORCHESTRA)
このホホバオイルは世界で最も権威のある国際的なオーガニック製品の認証機関であるECOCERT(エコサート)と、オーガニックと自然化粧品の世界統一基準を決める目的で設立されたCOSMOS(コスモス)、この2機関の厳しいオーガニック認定の審査をクリアした世界最高品質のホホバオイルです。
NATURAL ORCHESTRAのホホバオイルは、ホホバが吸収したビタミンやミネラルなどの滋養成分が失われないようにコールドプレス(随時低温圧搾法)製法で抽出され、未精製の不純物が少なくビタミンやミネラルが豊富な天然有機栽培で純度100%のホホバオイルです。
ヨーロッパの権威ある認証機関のお墨付きを受けているホホバオイル製品が、日本で製造されているというのは正直驚きました。それだけ日本の技術力や衛生面においての信頼性が高いという証しといえそうですね。
高品質な原料だけを、製造に至るまで厳しい基準をクリアした安心・安全の日本工場で生産されているという点もおすすめのポイントです。
値段はやや高めですが、容量が少量(34ml)のお試し用があるので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
ホホバオイルの様々な使い方
人の肌に最も理想的な万能の保湿液といわれるホホバオイル。人間の皮脂に近い成分なのであらゆる肌質に合うといわれるホホバオイルの特性を活かし、ホホバオイルと化粧水や保湿クリームなどのスキンケア商品と組み合わせて、より効果的に使う方が多いようです。
化粧水とホホバオイル
化粧水にホホバオイルを加えることによって保湿力をアップさせます。特に未精製のホホバオイルはビタミンAやビタミンEなど、肌に良い栄養成分が豊富なので皮膚の細胞に栄養を与えてエイジングケアにも効果的です。
洗顔後に化粧水を手にとってホホバオイルを1~2滴ほど加え、よくなじませて使うと肌がしっとりして保湿効果が実感できます。
保湿クリームとホホバオイル
高級な保湿クリームでは最初からホホバオイルが配合されているものもありますが、お手ごろな価格の保湿クリームにホホバオイルを加えることで、伸びが良くなり保湿効果も高くなります。
他のスキンケア商品にホホバオイルを加える場合の量は、基本的に1~2滴ほどで十分ですが、季節や肌の状態に合わせてオイルの量を調整してみるといいかと思います。
ドラッグストアなどで購入できる安価な保湿クリームにホホバオイルを加えることで高級保湿クリームの質感が味わえるかもしれません。
ホホバオイルが配合されたアトピー肌におすすめの保湿クリーム
ここまでホホバオイルについていろいろと説明してきましたが、ホホバオイルが注目を集める理由がなんとなく分かってきたのではないでしょうか。
そこで今度はホホバオイルが配合されたアトピー肌に最適な保湿クリームをご紹介します。
豊富温泉の恵み 肌うれし湯治クリーム
この保湿クリームは、ホホバオイルや人の皮脂膜の成分でもあり『天然のクリーム』と呼ばれるスクワランなど、低刺激で安全性の高い成分を配合して作られております。
他のホホバオイルが配合された保湿クリームと『肌うれし湯治クリーム』の違いは、肌に大変いいことで知られている『豊富温泉』の温泉水をベースにして作られている保湿クリームだということです。
最近ではフランスの製薬・化粧品メーカー、Avene(アベンヌ)のスキンケア商品などが有名になり、温泉水をベースにしたスキンケア商品がとても注目されるようになりました。
温泉水には肌に必要なカルシウム・マグネシウム・ナトリウムなどのミネラル成分が豊富に含まれており、肌への浸透力が高く保湿効果に優れています。
ミネラルバランスが優れた温泉水は体のミネラルバランスに近いといわれ、皮脂と混ざりやすい性質をもっているので普通の水よりも肌によくなじむという特徴があります。
そこでスキンケア商品に使われる水そのものを、肌にいい成分が豊富に含まれている温泉水をベースにした製品が作られるようになりました。
もともと温泉水は治療と美容にとても効果が高いことが分かっており、『美肌の湯』や『美人の湯』と呼ばれる肌への効能を謳った温泉は全国のいたるところにあります。
しかし豊富温泉の優れた肌への効能は、単に美肌効果を謳った温泉の枠には留まりません。日本唯一の原油を含んだ泉質、完治が困難といわれるアトピーや乾癬への効果など、豊富温泉独特の泉質は皮膚疾患に悩む方々から『奇跡の湯』とも呼ばれ、全国にある約3,200の温泉から特に薬効が高くて療養・保養に優れた温泉を、医師(温泉療養医)が推薦した温泉地100選にも認定されています。
豊富温泉の優れた効能などについては検索すると色々と出てくると思います。このブログでも度々紹介していますので興味のある方は参考にしてみて下さい。
また、肌うれし湯治クリームの特徴として豊富温泉に含まれる原油の香り(石油臭)がします。豊富温泉のことを知らずに肌うれし湯治クリームを使用すると、この石油臭に驚かれる方もいるかと思いますが、この石油臭こそが豊富温泉の温泉水から作られた証でもあります(石油臭については塗布後、短時間で消えて気にならなくなります)
『奇跡のオイル』と呼ばれる優れた自然の恵みであるホホバオイルと、『奇跡の湯』と呼ばれる豊富温泉の恵みが一つになった保湿クリームが肌うれし湯治クリーム(モイスチャークリーム)です。
NATURAL ORCHESTRAのホホバオイルと同じく、肌うれし湯治クリームも安心・安全の国内生産です。
ホホバオイルの5つの効能
知れば知るほど肌にとっての魅力に溢れるホホバオイルですが、最後にホホバオイルの主な効能をまとめてみましょう。
- 人の肌との親和性が良くどんな肌質にも合う
- 抗酸化作用があり肌の代謝や促進を促す
- 殺菌作用・抗バクテリアがあり炎症や痒みを抑制する
- 低刺激で肌に優しいのでアレルギー反応が起きにくい
- 肌の角質層に含まれるワックスエステルが豊富で保湿効果が高い
ホホバオイルの魅力はまだまだありますが、人の肌との親和性が高くてどんな肌質の人にも合うというのは、ホホバオイル一番の魅力だと思います。
デリケートな赤ちゃんの肌や敏感肌にも安心して使えるので、ホホバオイルが一つあれば何かと役に立ちそうですね。