完治が難しいといわれる皮膚疾患の乾癬。乾癬は慢性の疾患であるため、良くなったり悪くなったりを繰り返し、完治するのが難しいといわれます。治療も長期にわたり、数十年に及ぶことも珍しくありません。

乾癬は身体的な症状とは別に、肌を見られることによる精神的なストレスから行動が消極的になるなど、乾癬を発症した人にしか分からないつらさもあることでしょう。

難治性の乾癬を発症するとネガティブな感情になってしまうかもしれませんが、ネガティブな感情に負けずに活躍している有名人は意外と多いようです。

乾癬に負けずに活躍する有名人を励みに、乾癬を克服できるように頑張りましょう。今回は乾癬を公表している国内外の有名人や、闘病時のエピソードをご紹介します。

キム・カーダシアン(モデル・女優)

乾癬を克服した有名人 キム・カーダシアンアメリカのリアリティー番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』で知られるアメリカの人気セレブリティ。

キム・ガーダシアンは乾癬に数年間悩まされ、以前は隠そうと懸命にしていたと告白しています。しかしキムは今も症状に悩むことはあるけど「病気と闘う今この時も、この病気も私の一部」と、乾癬を受け入れることを学んだそうです。

それからは無理に隠すことはせず「もう病気になって何年も経っているから、乾癬と生きて行く術を身につけたわ」と語っています。この前向きな言葉には感銘を受けますね。

ちなみにキム・ガーダシアンの母もキムが告白した歳と同じ30歳の時に乾癬を発症したのだとか。

キム・ガーダシアンのような人気セレブともなれば、どうしたって世間の注目が集まってしまいます。女性スターなら華やかなドレスを着る機会も多いでしょう。

スターの宿命ともいえそうですが、人目に晒されることは避けられず、一般の人より遥かにネガティブになってしまう要素は多いと思いますが、病気とポジティブに向き合う姿勢は素敵ですね。

シンディ・ローパー(歌手)

乾癬を克服した有名人 シンディ・ローパー名曲「タイム・アフター・タイム」を始め、80年代に数々のヒット曲を飛ばしていた米ポップ界の人気シンガー。

シンディー・ローパーはブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」の作詞作曲に取り組んでいる最中に乾癬を発症したようです。

彼女の場合、頭皮の痒みと発疹から始まったようで、最初は髪の毛のブリーチ剤のせいだと思っていたようですが、やがて発疹は全身に広がり、当時はどんな時もハイネックや長袖の服を着て必死に隠していたといいます。

彼女は当時を振り返り「声も力も出なくなった・・それでも体を起こして曲を作ろうとしていたわ」と話しています。

長期間乾癬治療に奮闘したシンディ・ローパーは、免疫システムに働きかける治療で症状が治まり、現在は乾癬が抑えられているのだそうです。

辛い時期を乗り越え、今では幸せ中毒だと語るシンディ・ローパー。現在彼女は乾癬に対する偏見をなくし、患者さんへのサポートを目的とした『全米乾癬財団』と協力して乾癬についての理解を広めるためのキャンペーン活動を精力的に行っています。

「生きることは学びの連続なの」と語るシンディ・ローパーの生き方にも学ぶことが多いですね。

カーラ・デルヴィーニュ(モデル・女優)

乾癬を克服した有名人 カーラ・デルヴィーニュ世界的トップモデルから女優へと活動の幅を広げるナチュラルな太眉がチャームポイントのカーラ・デルヴィーニュ。映画『スーサイド・スクワッド』では美しき魔女、エンチャントレス役の好演が印象的でした。

超人気スーパーモデルとなったカーラ・デルヴィーニュは、あまりの多忙さからくるストレスで乾癬を発症したようです。

「自分が自分じゃなくなるような感覚でした」と語るカーラ・デルヴィーニュ。所属する事務所の人に連れて行かれた病院では、ステロイド剤を処方されただけで症状が改善することはなかったようです。

過去のインタヴューでは「皆私に触る時はグローブを着けたり、触れたくない態度を見せるのよ。まるで私がハンセン病でも持ってるかのようにね」と当時の苦悩を告白しています。周りにいた人がどうしてこのような差別的態度をとったのかは理解できませんが、これは本当に辛かったでしょうね。

美しい容姿が必須といえるモデルの仕事ですが、時には脚に乾癬の痕があるままランウェイを歩いていたのだとか。乾癬の苦悩から精神的にどん底だったカーラを救ったのは、同じスーパーモデルの大先輩ケイト・モスでした。

カーラは自身が出演するショーの前に、乾癬を隠すメイクをしていたところをケイトが気付き「これは大変!なんとかしなくちゃ」と言って、その日のうちにすぐ医者を呼んでくれたそうです。

カーラはその後、ストレス軽減のためにファッションの仕事を控えて女優に専念するなど、乾癬が出ない範囲で仕事をしたり、ストレス対処法として執筆作業とヨガをはじめたりして乾癬を克服したようです。

専門医による治療も受けたが、乾癬から救ってくれた最大の恩人はケイトだと語るカーラ。かけがえのない人生において、やはり人との出会いは本当に大事ですね。

乾癬という難病と向き合い「ヨガを通して人間的にも成長できた」と語っています。

道端アンジェリカ(モデル)

乾癬を克服した有名人 道端アンジェリカ日本ではモデルやTVで活躍している道端アンジェリカさんの告白がきっかけで、乾癬を知ったという人も多いのではないでしょうか。

道端アンジェリカさんは、SNSのインスタグラムで自身が乾癬患者であることを打ち明けました。肌に赤みの残る顔の写真を投稿した反響は大きく、多くの人から「勇気をもらった」との声が寄せらるなど彼女の勇気ある行動は大きな話題となりました。

道端アンジェリカさんは、乾癬患者であることを打ち明ける数年前から肘や膝の裏に発疹がでて、ファンデーションを塗って隠しながら仕事をしていたそうです。

そんな時、骨折して入院したのをきっかけに好きだった運動ができなくなり、ストレスなどで発疹が全身に広がってしまったようです。

ネットでは、食生活に気を遣っていた道端アンジェリカさんに心ない誹謗を書く人もいたようで、道端アンジェリカさんは「とにかく悔しくてしょうがなくて、インスタグラムにアップしちゃいました・・」と語っております。

誹謗にも負けず勇気ある行動をとった道端アンジェリカさんでしたが、次の日になって「これ、モデルの仕事来なくなるかなって慌てたんですけど」というエピソードも(笑)

乾癬で悩んでいる頃は電気を消してお風呂に入ったり、肌のきれいな人を見てはうらやましいと思ったそうです。

友達に「フケが出てるよ」と言われても「ブリーチしたから」と嘘をついて乾癬であることを隠す苦悩を経験した道端アンジェリカさん。現在は治療が功を奏し、食生活に気をつけたり適度な運動を心がけたりして症状が落ち着いているそうです。

「嘘をつく生活から解放されて気持ちが楽になりました」肌が荒れても「今調子が悪いんだよね」とハッキリ言えるようになったそうです。

道端アンジェリカさんは世界乾癬デーで自身の体験を語るなど、「ひとりで悩まないでほしい。相談するだけで気持ちが楽になるし力になってくれます。ポジティブに治療に専念してもらえれば」と乾癬に悩む人にエールを送っています。

「ファンデーションで隠す偽りの美しさじゃなくて、自信を持って内側から輝くことが大事だと感じるようになりました」という素敵なメッセージには心を打たれますね。

ヒャダイン/前山田 健一(音楽プロデューサー)

乾癬を克服した有名人 ヒャダインももいろクローバーZやAKB48などの楽曲を手掛ける人気音楽プロデューサーのヒャダインさんも乾癬に苦悩していました。

ヒャダインさんは、特に疲れた時とか忙しい時とかストレスを感じた時に、顔に赤い発疹がでていたそうです。

最初はそれほど痒くもなく、必死にドーランで隠して収録に臨んでいたようですが、頭に異常な痒みが出るようになって体にもカサブタみたいなものが発生するようになったようで、ヒャダインさんは当時行っていたWEBサイトの連載の中で、乾癬と闘病する様子を詳細に記しております。

皮膚科で「尋常性乾癬」と診断された経緯から乾癬に関する本を買って、乾癬改善のために様々なことに取り組むヒャダインさんのポジティブな様子が伺えます。

ヒャダインさんの持って生まれた性格ということもあると思いますが、とても前向きに乾癬に向き合うヒャダインさんのこの連載からネガティブな感じはほとんど伝わってきません。

もちろんご本人は大変な苦悩を抱えていたと思いますが、この連載を見たことがある人には、現実を受け入れ、しっかり対処しようとする人間性に共感を覚える人も多かったのではないでしょうか。

男性ということもあり、女性よりは見た目に対する意識は低いかもしれないといったらヒャダインさんに怒られるかもしれませんが、乾癬という難治性の病気となると、少なからずネガティブな気持ちになるものです。

お仕事上、周りに気を遣わせない配慮が伺えるようなヒャダインさんの人柄が伝わってきます。

仕事で忙しく乱れた食生活やライフスタイルを見直したところ、現在は乾癬が改善して上手にコントロールできているようです。

その他の有名人

その他にもアメリカのカントリー歌手でグラミー賞を受賞したリアン・ライムスや、プロゴルファーのフィル・ミケルソンも乾癬に苦悩したようです。

リアン・ライムスは、2歳のころに乾癬を発症して6歳の時には体の8割が疾患に覆われてしまったようで、いじめにも合っていたそうです。

ずっと肌を隠して生きてきたというリアン・ライムスですが、医療の進歩と健康を心がけたおかげで現在はだいぶ治まってきているようで、乾癬に苦しむ人たちのために積極的にキャンペーンなどの活動を行っているそうです。

フィル・ミケルソンは乾癬性関節炎という皮膚の病気である乾癬に、腫れと痛みを伴う関節炎を合併する病気を発症しました。全米オープン開幕直前に発覚した時には、体中の関節や腱に痛みが走り、一時は歩けないほどだったそうです。

ゴルフ通の人ならミケルソンが大のハンバーガー&ドーナツ愛好家だと知っている人もいると思いますが、乾癬性関節炎をきっかけに一時的にベジタリアンに転身したのだそうです。

「刀剣乱舞-花丸-」「魔法つかいプリキュア!」などの声優、鈴木裕斗さんも尋常性乾癬の苦悩をご自身のブログで語っておりました。

鈴木裕斗さんは上半身や頭皮、顔に乾癬の症状が出て、特に頭皮へのダメージは深刻だったようで抜け毛が酷く、針で刺した様な痛みや痒みも襲ってくる毎日だったそうです。

仕事上、人の目に晒される機会が多い上に、元々人目を気にする性格だったということもあり、精神的にも相当な苦悩を抱え、塞ぎこんだ状態になってしまっていたそうです。現在は症状も落ち着いて上手にコントロールできているようです。

ネガティブな気持ちに負けないで乾癬を克服しよう!

日本では罹患率が人口の1%にも満たないといわれる乾癬ですが、有名人の中にも乾癬を発症して大変つらい経験をされた方がいるのですね。

多くの人から羨望のまなざしを集める各界のスターですが、その反面、乾癬のような見た目にも大きな影響がある病気になると、心身ともに大きなダメージがあるのだと思います。しかしみなさん辛い時期を乗り越え、それぞれの方法で乾癬を克服しているようです。

この記事に辿り着いた方の中には、乾癬で苦悩している方もいるかもしれません。ネガティブな感情に押しつぶされることなく、乾癬を克服してみせましょう!