アトピー治療に効果的なワセリン低刺激で安全性が高い保湿剤として知られるワセリン(ヴァセリン)。化粧品類や塗り薬の基材としても幅広く使用されています。

優れた保湿効果で赤ちゃんからお年寄りまで様々な用途で使用されるワセリンは、アトピー治療でよく処方されることでも有名です。

アトピーに効果的なワセリンの使い方やワセリンの種類、またワセリンの特徴などについて見ていきましょう。

アトピーに効果的なワセリンの特徴

ワセリンは『無味無臭』、『水に溶けない』などの特徴がありますが、もともとワセリンは石油からできています。石油を安全なレベルまで精製して、不純物が含れないくらいに純度を高めて作られたのがワセリンです。

ワセリンの原料となっている石油は、数千から数億年という悠久の時を経て植物が油になったもので人工物ではありません。またワセリンは光や酸素による腐敗が起きにくいという特徴もあります。

保湿クリームのように滑らかに伸びるというより、基本的にワセリンはベタベタした質感が特徴です。

ワセリン(欧文表記:Vaseline)は石油から得た炭化水素類の混合物を脱色して精製したもの。大部分は、分岐鎖を有するパラフィン(イソパラフィン)および脂環式炭化水素(シクロパラフィン、ナフテン)を含む。ワセリンという場合、一般的には白色ワセリンを指す事が多い。

-Wikipedia-

アトピーに効果的なワセリンの使い方

アトピー性皮膚炎 ワセリンの効果皮膚科で処方される軟膏などは、ワセリンをベースにして作られた保湿剤として広く知られていますが、ワセリンの優れた保湿効果は赤ちゃんからお年寄りまで、あらゆる皮膚の状態で使用されます。

一般的にワセリンは保湿剤と言われることが多いので勘違いしがちですが、ワセリン自体に保湿成分は含まれていません。そのため乾燥状態の肌にワセリンを塗っても水分を補うことはできません。

肌を外部からの刺激から守るためのバリア機能にはなると思いますが、そもそもアトピーなどの乾燥性敏感肌(ドライスキン)は、皮膚を健康な状態に保つための水分量が足りていません。

なのでアトピー肌に効果的にワセリンを使用するには、肌が乾燥状態の時にはあらかじめ水分を補ってあげることが大切です。入浴後なるべく早く、肌が水分をたっぷり含んている時や、通常時は化粧水などの保湿剤で皮膚に水分を与えてからワセリンを使用するのが一番効果的です。

あくまでもワセリンは肌に水分を与えるものではなく、肌の水分が蒸発するのを防ぐためのものです。油は水を通さないという特性を利用して、ワセリンで皮膚の表面に油の膜を作って皮膚の水分が蒸発しないようにして保湿効果を得ています。

どちらかというとワセリンは保湿剤というより皮膚の保護剤という方が適切かもしれません。

肌を保護するワセリンの効果

ワセリンは保湿以外にも皮膚の保護剤として皮膚の止血や擦り傷、裂傷の防止にも使われます。ボクシングが好きな人にはおなじみだと思いますが、ボクサーが止血などの際に顔に塗っているのはワセリンです。

ボクシングのようなハードなスポーツで出来た傷口にも使用されるように、ワセリンは低刺激で安全性が高いことが分かるのではないでしょうか。

アトピーに効果的な3種類のワセリン

アトピーに効果的なワセリン大きく分けてワセリンは純度の低い順から『黄色ワセリン』、『白色ワセリン』、『プロペト』、『サンホワイト』の種類に分けられます。

全ての種類のワセリンが薬局やドラッグストアで購入可能ですが、黄色ワセリンについてはアトピーなどの乾燥性敏感肌(ドライスキン)にはおすすめできません。黄色ワセリンの色味は、ワセリンに残っている不純物によるものです。このわずかに残った不純物が肌に合わず、肌トラブルを引き起こす原因となることがあります。

アトピーなどの乾燥性敏感肌(ドライスキン)には精製度を高めた『白色ワセリン』、『プロペト』、『サンホワイト』を使用するのがおすすめです。

白色ワセリン

白色ワセリン白色ワセリンは大きく分けて2つ、『第3類医薬品』に分類されるものと、『医薬部外品』に分類されるものがあります。

『第3類医薬品』に分類される白色ワセリンは「日本薬局方」という国の基準に沿って作られており、主に医療目的で使用されます。もう一方の『医薬部外品』に分類される白色ワセリンは、主に美容目的で使用されます。

基本的に『医薬部外品』に分類されるものよりも『第3類医薬品』に分類される物の方が精製度が高く、『医薬部外品』に分類される白色ワセリンには微量の不純物が残っているといわれます。

しかし『医薬部外品』に分類される白色ワセリンの中にも、「日本薬局方」の基準をクリアした白色ワセリンに劣らない高品質のものもあり、一概には『医薬部外品=低品質なワセリン』とは言えません。

白色ワセリンはアトピーなどの敏感肌の人を含め、多くの人に幅広い用途で使用されていますが、どちらの白色ワセリンも薬局やドラッグストアで購入することができます。

プロペト

ワセリンプロペト白色ワセリンをさらに精製度を高めたのがプロペトです。プロペトは眼科用のワセリンとしても知られ、デリケートな眼球にも使用される高品質のワセリンです。

もともとワセリンは安全性が高く医療機関で使われることが多いですが、精製度が高いプロペトには不純物がほとんど含まれていないので、アトピー治療でもよく処方されます。

長く使っても副作用の心配がほとんどないといわれ、皮膚が薄くデリケートな顔や目の周りでも安心して使用できます。プロペトも白色ワセリンと同様に『第3類医薬品』に分類されます。

サンホワイト

サンホワイトワセリンの中で最も精製度が高く高純度なワセリンがサンホワイトです。プロペトでも十分高純度ですが、正に最上級のワセリンがサンホワイトです。

以外にもサンホワイトは第3類医薬品ではなく医薬部外品に分類されます。そのためプロペトのように医療機関で処方されることはないようです。例えば歯医者さんの義歯なんかでも必要以上に高品質のものは保険適用外になるので、それに近い考え方なのでしょうか。

先ほど医薬部外品よりも第3類医薬品の方が基本的に精製度が高いと書きましたが、一番精製度が高いワセリンが医薬部外品ということからも『医薬部外品=低品質なワセリン』とは言えないことがわかります。

ワセリンの欠点といえばベタつく使用感だと思います。ワセリンの原料は油なので性質上どうしてもベタついてしまうのですが、精製度が高くなるほど柔らかくなりベタつきも緩和されます。

アトピーなどの乾燥性敏感肌(ドライスキン)の人は低刺激で安全性の高いワセリンを使用している人も多いと思いますが、プロペトでも肌に合わなかったという人は、サンホワイトを試してみるといいかもしれません。

ワセリンでアトピーが悪化する?

ワセリンが低刺激で安全性が高いからと言っても、必ずしも万人の肌に合うとはいえないでしょう。ワセリンでアトピーが改善した人もいれば、人によってはワセリンを塗ってアトピーが悪化してしまったという人もいるようです。

アトピー性皮膚炎はアレルギー性皮膚炎の1つであり、何らかのアレルゲンに肌が過敏に反応して症状が現れます。ワセリンに含まれるごくわずかな成分に反応してしまったり、人によっては新陳代謝機能の低下につながり痒みの原因になることもあるようです。

アトピー性皮膚炎の治療や効果は人によって異なります。症状が慢性化しているようなときなどは自己判断しないで、専門医による適切な判断をしてもらうことが大事です。

ワセリンと同じ石油由来の天然油分で作られた保湿クリーム

肌うれし湯治クリームアトピーに効果的なワセリンについて紹介してきましたが、最後にワセリンと同じく石油由来の油が原料となっている保湿クリーム『豊富温泉のめぐみ 肌うれし湯治クリーム』をご紹介します。

この『肌うれし湯治とうじクリーム』は、アトピー湯治で有名な豊富とよとみ温泉の天然油分を主成分にして作られています。アトピーや乾癬に悩んでいる方には既に有名ですが、豊富温泉を知らない人のために少々豊富温泉の説明をさせていただきます。

北海道の天然温泉である豊富温泉は、別名『油風呂』と呼ばれ豊富温泉の源泉には多くの原油(石油由来の油)が含まれている世界的にも非常に稀な温泉です。このような油を含んだ泉質は世界に二つしかないといわれ、世界有数の石油産出国として知られるアゼルバイジャンのナフタレンという村と日本の豊富温泉だけです。

豊富温泉の優れた効能は皮膚疾患に悩む方々から「奇跡の湯」とも呼ばれ、全国にある約3,200の温泉から特に薬効が高くて療養・保養に優れた温泉を、医師(温泉療養医)が推薦した温泉地100選に認定されています。

肌うれし湯治クリームは、豊富温泉の天然の油分と医療機関でも使用される安全性の高い成分を配合して作られております。微かに豊富温泉独特の石油臭がしますが、短時間で気にならなくなるような配合が施されています。

ワセリンと同様に天然の石油由来の油が原料となっていますが、肌うれし湯治クリームはワセリンのようなベタつきがありません。

ワセリンはどんなに高純度のものでもベタついた感じは残ります。乾くタイミングで痒みを感じたり衣服や布団に付着してしまうのでワセリンを敬遠される人も少なくないと思います。

肌うれし湯治クリームはとてもなめらかでクリームの伸びが良いので、ベタベタした質感が苦手の人でも安心して使用できます。

ワセリンのように石油由来の油が原料になっているにもかかわらず、ツルツルすべすべした質感の保湿クリームは他にないのではないでしょうか。肌うれし湯治クリームならではの大きな特徴です。

また、肌うれし湯治クリームには保湿成分が含まれているので保湿力にも優れています。火傷治療やアトピー性皮膚炎の肌の保湿剤、妊娠中の女性の乾燥肌対策、心臓の潤滑油として医療機関でも利用されるホホバオイルなどの低刺激で安全性の高い保湿成分が配合されています。

豊富温泉のめぐみ 肌うれし湯治クリーム肌うれし湯治クリーム

豊富温泉についてはこのブログでも度々紹介していますので興味がある方は是非参考にしてみてください。