スクワラン
安全性が高くて人の肌に最も近い天然成分として知られ、肌質を問わず様々な効果が期待できるスクワラン。

人の肌になじみやすく、皮膚への刺激やアレルギー反応などもほとんどないため、アトピー性皮膚炎や乾燥で荒れた肌へのスキンケア商品に配合されることが多いことで知られています。

スクワランがアトピーの改善に効果があるといわれる理由やスクワランの特徴などをご紹介します。

化粧品の成分として配合されているスクワラン

スクワランの特徴

化粧品の成分として配合されているスクワランは、主にアイザメなど深海に生息するサメ類の肝油中に含まれているものが使われています。

もともと人間の肌に含まれている成分なので肌になじみやすいという特徴があり、肌のターンオーバー(新陳代謝)を整える作用に優れています。

オリーブ油や小麦胚芽油などの植物油から抽出されたスクワレンに水素添加したものは、植物性スクワランと呼ばれます。

植物性スクワランもサメ由来のスクワランと同様の効果が期待できて、サメ由来のスクワランに比べて油性感が少ないといわれています。

どんな肌質とも相性が良いスクワラン

スクワランは人間の肌に含まれている天然のうるおい成分で、天然のクリームともいわれる『皮脂膜』を生成して、乾燥や紫外線などの外部の刺激から肌を守ってくれる働きがあります。

もともと人間の肌に含まれている成分ということもあり、スクワランは乾燥肌や脂性肌、また敏感肌など、どんな肌質とも相性が良く、子どもから大人まで幅広い年齢で使うことを想定した化粧品などの成分として主に利用されています。

スクワランは赤ちゃんに使っても大丈夫?

赤ちゃんのデリケートの肌は、皮膚が薄くて外からの刺激を受けやすいので、赤ちゃんの肌ケアは大抵の場合、肌に優しいベビーオイルなどの赤ちゃん専用ローションを使うのが一般的だと思います。

ベビーオイルにも色々な種類があり、成分もそれぞれ異なりますが、スクワランが配合されているベビーオイルは多数あります。スクワランに限らず、赤ちゃんの敏感な肌に使用する成分なのですから、安全性が十分に確認されていない成分が配合されることはないでしょう。

また、皮膚科などの医療機関では、アトピーの赤ちゃんにスクワランオイルを塗ることもあるようです。

必ずしも全ての赤ちゃんの肌にスクワランが合うとは言えないかもしれませんが、生まれながらにして赤ちゃんの肌にも含まれている成分なので、基本的には安心して使ってもいいのではないでしょうか。

スクワランで痒みがでることも

どんな肌質とも相性が良いスクワランといえど、体質は人それぞれです。やはり万人に合うということはないと思います。

スクワランを塗ると、痒くなるという人もいるようなので、スクワランを使用して痒みなどの症状が出た場合は、すぐに使用をやめて医療機関で診てもらうようにしましょう。

『スクワラン』と『スクワレン』の違い

スクワランとスクワレン

一般的にはスクワレンに水素を添加して酸化しにくくしたのもがスクワランと言われております。

スクワレンは体内の水素を取り込んで酸素を発生させる働きがあり、水素を含んだスクワレンは自然に水素添加されることによってスクワランに変化するのだそうです。化粧品の成分として利用されている深海鮫のスクワランも同様に、スクワレンに水素添加をして作られています。

スクワレンスクワランは、どちらも体に本来含まれている成分ですが、用途は異なります。

酸化しやすいスクワレンと酸化しにくいスクワラン

酸化しにくいスクワランは主に外用の化粧品の成分として用いられていますが、対してスクワレンは酸化しやすいので、化粧品のように外用としての用途には向きません。

そこでスクワレンは空気に触れないようにカプセル状などにして、主にサプリメントなどの健康食品として利用されています。

スクワランスクワレンの特性と用途】
スクワラン 酸化しにくいので化粧品などの外用として利用
スクワレン 酸化しやすいのでカプセル状などにしてサプリメントなどの健康食品として利用

ちなみにスクワランスクアランは表記の違いだけで同じものを指しています。

  • スクワラン=スクアラン(表記が違うだけで同じものを指しています)
  • スクワランスクワレン(異なるものを指しています)

加齢とともに減少するスクワランとスクワレン

人間の体内にもともと含まれているスクワランスクワレンも、加齢とともに減少してしまいます。スクワランスクワレンが不足すると肌のターンオーバーが鈍くなり、皮脂膜のバリア機能も低下して、乾燥や紫外線などの影響も受けやすくなるといわれています。

アトピーの改善にスクワランが効果的な4つの理由

アトピーの改善にスクワランが効果的だと言われる主な理由は次の4つです。

  1. アレルギー反応が起こりずらい
  2. 表皮の内側と外側の両方から保湿効果やバリア機能を改善する
  3. 細菌によるアトピー性皮膚炎の発症を抑える
  4. 肌の新陳代謝を正常に整える

主に上記4つの理由からアトピーの改善にスクワランが効果的だと言われているようですが、それぞれ順に見ていきましょう。

アレルギー反応が起こりずらい
スクワランはもともと人間の肌に自然に含まれる天然成分なので、アレルギー反応でアトピーの症状が悪化するということは起こりずらいと考えられます。
表皮の内側と外側の両方から保湿効果やバリア機能を改善する
浸透力に優れたスクワランを肌に塗ると角質内に馴染みやすく、表皮の内側と外側の両方から保湿効果やバリア機能を発揮して、アトピーや乾燥肌でダメージを受けている肌に潤いを与え、肌が本来持っているバリア機能を回復させる効果が期待できます。
細菌によるアトピー性皮膚炎の発症を抑える
スクワランの殺菌効果は、細菌によるアトピー性皮膚炎の発症を抑えることが期待できます。
肌の新陳代謝を正常に整える
肌の新陳代謝を促進して肌を健康的な状態に回復させる働きで、アトピー改善に効果的であると考えられます。

このような理由から、アトピーなどの肌トラブルに特化したスキンケア商品に、スクワランが配合されることが多くなっているようです。

スクワランの安全性

スクワランは45年以上にも及ぶ国内外の使用実績の中で、皮膚刺激性やアレルギー(皮膚感作性)、毒性や眼刺激性は認められていません。

このことからも分かるように、現時点でスクワランは極めて安全性が高い成分であると考えられており、様々な化粧品の成分として配合されています。

薬のような強い効果を期待するものではない

スクワランが配合された化粧品は肌への浸透力に優れており、保湿効果や殺菌効果、新陳代謝の促進効果があるといわれています。

しかし、いくら安全性が高い天然成分のスクワランとはいえ、薬のような強い効果を期待するものではないので、アトピーの症状や化粧品の塗布に関わることなどはお医者さんに相談して、適切に使用するようにしましょう。

アトピー改善が期待できるスクワランを配合した化粧品

スクワランを配合した化粧品スクワランを配合したアトピーの改善が期待できる市販のスキンケア商品は『スクワランオイル』が有名です。

各社からさまざまなスクワランオイルが発売されていますが、基本的にスクワランオイルは無色透明で匂いが無く、さらりとした質感です。

スクワランオイルと同様に安全性が高いホホバオイルやアルガンオイルと比べても、ベタつきが少なく使い心地が良いと言われています。

スクワランの持つ様々な優れた効果の他にも、スクワランオイルは皮脂のコントロール作用が期待できるので、アトピーの改善にも適していると言われているようです。

スクワランオイルは多くの商品が販売されているので、どれが自分の肌に合うのかを全て試してみるというのは経済的にも大変です。それぞれのスクワランオイルの配合成分などを比較して、自分の肌の状態に合いそうなものを試してみるといいかもしれません。

スクワランを配合した保湿クリーム

肌うれしモイスチャークリームアトピー改善の効果が期待できるスクワランが配合されている保湿クリーム『肌うれし湯治クリーム』をご紹介します。

この保湿クリームは安心・安全の国内生産で、アトピー湯治で有名な豊富温泉の温泉水をベースにして作られた唯一の保湿クリームとして知られるようになりました。

スクワランやホホバオイルなど、安全性が高くて肌への優れた効果が期待できる成分が配合されており、アトピーなどの敏感肌や乾燥肌の方をはじめ、配合成分に敏感な方などにも適した保湿クリームです。

肌うれし湯治クリームについては、以前ホホバオイルについて書いた記事『アトピーでも安心 ホホバオイルの優れた効能』でも紹介しておりますので、興味のある方はご参考にしてみて下さい。

敏感肌でも安心して使えるスクワラン

スクワランのさまざまな優れた効果についてみてきましたが、肌になじみやすく、肌の内側と外側の両方から保湿効果やバリア機能の効果が期待できるというのはスクワランの大きな魅力といえそうです。

もともと人間の肌に含まれている天然成分なので、肌質や年齢を問わず、安心して使えるというのもスクワランのメリットです。

しかしスクワランが配合されていても、化粧品によってはスクワラン以外の配合成分が肌に合わないということもあると思います。肌に合わなかった場合はすぐに使用をやめて、医師に診てもらうようにしましょう。

スキンケア商品を選ぶ際は、くれぐれも自分の肌に合ったものをご利用するようにして下さい。